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こまごま備忘録です。
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こちらは19世紀後期のピンク珊瑚の聖母子カメオ。
やさしいピンク色とちょっとロマネスク彫刻のような素朴なムードで
とても気に入ってます。


サイドから見るとこんな感じ。
モティーフですが、基督教のものがソモソモあまり見たことがないので
よく分かりません。聖母子はともかく、周りの人が!

左の花束を持った(たぶん若い)女性と、右のおじ(ぃ)さん。
男性がマリア様の旦那様だとすると、
彼が頬杖をついてどこかそっぽを向いている複雑な性格付けがとても気になります。
やさしく、見守ってるってことかしら・・。よそ見しながら…。
左の女性。翼はないし聖アンナにしては若すぎる。
マリア様の女友達かな?そんな人いたっけ・・・。

去年弾いたオルガンのノエル(フランスのクリスマス)の曲を想いだします。
「ヨゼフはいい結婚をした」というタイトルで、なぜか短調なの。
オルガンの先生によると、「うれしい曲」ということでしたが
そう、そうなの・・・。尤もフレンチではそういうの、よくあるらしいんですが
複雑すぎる・・・。

さて。
このカメオは前の持ち主の方によるとフィレンツェの骨董屋さんで買ったとのことで
ルースのままだったのだそう。なにか付けなきゃいけないことになりましたが
どんな枠にしようか、初めてだし、すっごく悩んでいます。
プロに相談してみたほうがいいかもしれないけど、
最近オーダーメイドやジュエリーリフォームが盛んで、
いろんな希望が叶うのかもしれない、とドキドキしています。
でも、どの道先立つものが必要だね。・・・当分悩みそうです。


宝石としての珊瑚は珊瑚礁の珊瑚とは違う種類で、
じつは採れる地域がとても限られているのだそう。
古くは地中海と、日本などが産地。地中海以外は深海から採れるので
水揚げされはじめたのは19世紀以降ということです。

明治の開国後は日本の高知沖などから珊瑚がたくさん輸出されたのですが、
ピンク珊瑚は欧州では"エンジェルスキン"と呼ばれて珍重され
特にイタリアで大変な人気がありました。
それまでは地中海でしか採れないと思われていた珊瑚。
見たことも無い様々の色と大きさは人々を驚かせたのだとか。

桃珊瑚のことをボケ珊瑚(※高級品)なんていいますが、この名前は
海千山千の当時のイタリア商人たちが、「この珊瑚の色ボケてるから安くしろ」と
買い叩いたときの名残りなんだそうです。
逆に日本では古くから血赤の珊瑚が人気。"胡渡り"の名で知られていたそう。
["胡"はペルシャのこと。シルクロードを渡った宝物もあるそうです。]
お互いに無いものねだりなんですね。珍しいものに価値があるのは同じかな。
cf.宝石珊瑚の種類うみうし通信・珊瑚とシェルカメオ

もしかしたらこのピンクの珊瑚も明治期に日本で採られて
イタリア商人に買い叩かれて海を渡ったものかもしれないですよね。
とりあえず「おかえりなさい」かなあー家
聖母子像彫られちゃいました。


アンティークは、ものだけじゃなくて
どこかその物語を愉しむようなところが面白いと思います。
「骨董物語」の桐島さんによると、
目のまえにあるものは、物じゃなくて
時間の結晶なのだとか。うーん・・・、なるほどね。




桐島 洋子
講談社
骨董を収集したくなります
文章が骨董の奥深さを伝えてくれます

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